日本観賞魚振興事業協同組合(jOFa)について
日本観賞魚振興事業協同組合とは、観賞魚及び観賞魚関連用品の販売、並びに、それに関連する業務に携わる事業者が組合員となり観賞魚飼育の振興・普及を目的とする事業に取り組む組合です。 観賞魚、並びに関連商品の販売及び流通業者は現在、より健康な生体、飼育器具の取扱、管理、飼育方法を合理的に正しく広めていかなくてはならない立場に 立っています。しかしながら、観賞魚業界において各企業はいずれも規模が小さく、魚病対策、在来種保護活動等を含めた環境保全に関するコンプライアンスの 周知徹底、更には経費のかかる事業展開、顧客へのサービス、その他の場合でも非常に不利な条件の下に置かれております。 こうした現状に対処する為、個々の企業では解決し得ない事業を中小企業等協同組合法に基づく法人組合において実施する目的で日本観賞魚振興事業組合が設立されました。 組合員の利益の増大をはかるとともに企業の合理化と社会貢献に寄与すべく、活動を進めていく次第であります。 【𠮷田俊一理事長挨拶】 1990年代の観賞ブームが過ぎてからは右肩下がりの状況が残念ながら続いています。同じ日本産の観賞魚である錦鯉は錦鯉自体のブランド価値を上げることに注力し世界中で求められ毎年売り上げをのばしています。この様な現状の中、組合に求められるのは観賞魚飼育の楽しさを再認識していただくための事業推進ではないでしょうか。 日本産淡水魚の金魚やメダカも世界に誇れるものでありますし、なおかつその飼育のし易さから錦鯉を超える可能性もあります。 言うまでもなく「金魚すくい」は、観賞魚だけでなく生き物飼育の基本(スタート)です。「金魚すくい」がきっかけで観賞魚飼育を始めた人は非常に多いとおもいます。組合ではイベントを通じて新たな金魚ファンを掘り起こすことも大変重要な事業です。 ホームページは、組合から様々な情報を発信することで組合員の意思の疎通や愛好家の観賞への興味を促すことを目的とします。例えば観賞魚飼育士のいるショップの紹介や、観賞魚飼育管理士の資格取得が他店舗との差別化に繋がることなどのPR、一般ユーザーの店選びのサポートです。 観賞魚市場を維持・拡大するためにはその基本となる金魚やメダカの供給を拡大することが必要です、同時に供給先として国内だけでなく海外に向けた輸出戦略を進める必要があります。 ちなみに錦鯉業界は今、活気を呈していますが実は売り上げの8割が海外です。金魚やメダカも国内だけでパイの取り合いをするのではなく世界中に市場を求めることにより国内の観賞魚市場全体が活性化すると思います。 輸出拡大のためには金魚やメダカの品種を公に認定することが必要です。組合では金魚の品種について随時認定作業を行い、現在は33種を認定しています。この認定作業をさらに推進していきますが、併せて多品種化が顕著な金魚以外の品種を管理していく必要があると思います。そのことは今後、海外に輸出するようになった場合に日本ブランドとして価値付けをするためにも必要になります。 観賞魚の主役はあくまでも金魚、熱帯魚そしてメダカといった魚自身です。観賞魚飼育の楽しさや癒し効果などを周知啓蒙していくことが私の使命と思い「理事長」の大役を受けさせていただきました。組合員の皆様も是非ご理解いただき業界発展の為に共に頑張りましょう。 |
名誉会長 吉田 信行 理事長 𠮷田 俊一 |
組合員たる資格
本組合の組合員たる資格を有する者は、次の各号の要件を備える小規模の事業者とする。- 観賞用魚の卸売、小売を行う事業者であること。
- 観賞用魚の飼育関連用品の卸売、小売を行う事業者であること。
- 観賞用魚の養殖を行う事業者であること。
- 組合の地区内に事業場を有すること。
事業計画の概要
観賞魚の飼育・管理士制度実施に関する事業
観賞用魚の販売及び管理に携わる人材育成・確保ため、組合員等の飼育・管理技術のレベルに応じた講習会及び資格認定試験を実施し、観賞魚の飼育・管理士の認定制度を実施する。観賞魚の共同宣伝に関する事業
観賞魚の飼育を勧奨するため、ポスター、ホームページ及び機関紙等に掲載する。又観賞用魚を広くPRするため観賞魚及び飼育関連用品展を開催するなどして宣伝をする。その他、観賞魚の飼育方法、水替え時、適切な汚水の排水場所等を掲載した小冊子の発行又観賞魚カレンダーを製作し業界のPRを行う。観賞魚の環境保全に関する事業
飼育観賞魚の池、川への放棄防止のため、やむなく飼えなくなった飼育魚の引きとり制度を確立し環境保全を図る。教育及び情報提供に関する事業
組合員の事業に関する経営及び飼育技術改善向上等を図るためセミナーの開催するほか、特定外来種法、カルタヘナ(遺伝子組み換え規制)など関連法令の冊子を作成し情報の提供を行う。福利厚生に関する事業
組合員の慶弔等に対して見舞金を支給する。その他事業
(1) 観賞魚の良種保存、新種の開発のための助成。(2) 観賞魚の飼育器具、飼料、医薬品等の改良、発明のための助成。
(3) 観賞魚及び飼育器具の輸出入広報情報交換に関する助成。
(4) 事業間の親睦調整のための連絡指導。
(5) 観賞魚振興に献身する人材の育成と表彰。
主な活動内容
- イベント協力公共施設等啓蒙に役立つ場所への水槽の寄贈
- ワシントン条約尊守及び各種規制に関する環視活動
- 薬事法並びにワシントン条約に抵触する恐れのある広告の監視推進
- 動物医薬品特例販売業の許可取得推進
- 観賞魚飼育士養成のためのマニュアル作り観賞魚飼育管理士認定制度の運営
- 功労者、永年勤統優良社員の表彰
- 「金魚の日(3月3日)」に因む各地イベントへの協力
- 公共施設等、啓蒙に役立つ場所への水槽セット寄贈 (イベントでのプレゼントを含む)
- 日本観賞魚フェアをはじめとする当組合主催イベントの企画運営
- 組合ニュースの発行(組合員を通 して小売店に配布)
- 観賞魚絵柄カレンダーの製作・頒布 (熱帯魚図鑑カレンダー&金魚系統図カレンダーの2種類予定)
- 勉強会・セミナー(飼育管理士コンファレンス)の企画運営
組合の歴史
昭和40年2月22日 | 日本観賞魚振興会設立 生産者、問屋、メーカー 計285社 初代代表:吉田松樹 理事長:長瀬貫公 |
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昭和47年5月8日 | 世界の観賞魚’72 を開催 (日本橋東急百貨店) |
昭和49年2月8日 | 飼育士認定書交付 |
昭和49年11月 | 富士銀行と提携し観賞魚ローン実施 飼育士認定試験を実施 |
昭和53年5月3日 | 全日本観賞魚品評会を開催(東京後楽園展示センター → 第1回日本観賞魚フェア) |
昭和56年2月 | 名誉会長:吉田松樹 二代目会長:長瀬貫公 |
昭和59年4月14日 | 第3回日本観賞魚フェアを開催 (新宿NSビル) |
昭和60年4月13日 | 第4回日本観賞魚フェアを開催 (新宿NSビル) 関東観賞魚拡販協議会 |
昭和60年8月 | 第1回NHK夏休み大観賞魚展を開催 |
昭和61年2月22日 | 1986ジャパンペットフェア(第1回)開催 (東京平和島物流センター) |
昭和62年8月 | 三代目会長:市川實 理事長:吉田廣 |
平成4年2月 | 会長:市川實 理事長:吉田信行 |
平成6年10月8日 | 第1回アクアリウムフェアを開催 (新宿NSビル) |
平成6年11月 | 第1回弥富金魚日本一大会に協賛 |
平成8年8月 | 第10回NHK夏休み大観賞魚展開催 |
平成8年9月 | 第3回アクアリウムフェアを開催 (恵比寿ガーデンプレイス) |
平成11年11月2日 | 名誉会長:市川實 四代目会長:吉田信行 理事長:大川司郎 |
平成13年 | NHKテレビ 土曜オアシス(司会:万田久子) 観賞魚水槽を2年間に亘り提供 |
平成13年8月 | 第6回アクアリウムフェアを開催 (池袋サンシャインシティ) |
平成14年2月 | 会長:吉田信行 理事長:黒子経雄 |
平成14年4月 | NHK朝の連続ドラマ 「さくら」 (主演:高野志穂)に協力 |
平成15年3月 | 観賞魚飼育管理教本NO.1 観賞魚マニュアル・金魚編を発行 |
平成16年3月 | 観賞魚飼育管理教本NO.2 観賞魚マニュアル・熱帯魚編を発行 |
平成18年2月 | 名誉会長:吉田信行 五代目会長:小川創市 理事長:河田家寿 |
平成18年9月 | 第10回アクアリウムフェア(後、東京アクアリオに改名)を開催 (六本木ヒルズ) |
平成18年10月 | 第13回弥富金魚日本一大会に協賛 |
平成19年3月30日 | 第11回ジャパンペットフェアを開催 (パシフィコ横浜) 日本観賞魚振興会後援 |
平成19年4月6日 | 第25回観賞魚フェアを開催 (江戸川区 タワーホール船堀) |
平成19年11月 | 第100回 理事会を大阪にて開催 |
平成20年3月 | 名誉会長:吉田信行 六代目会長:伊藤恵造 理事長:泉本光一郎 |
平成20年4月12日 | 日本観賞魚振興事業協同組合 設立総会 (東京都江戸川区・タワーホール船堀) 初代理事長:小川創市 副理事長:伊藤恵造 専務理事:河田家寿 |
平成21年4月 | 日本観賞魚振興事業協同組合 役員改選 理事長:伊藤恵造 副理事長:河田家寿 専務理事:泉本光一郎 |
平成21年11月 | 日本観賞魚振興会の理事会にて平成22年12月末日を以って会を休会とし、事業の全てを日本観賞魚振興事業協同組合に移行することが決定。平成22年2月の定時総会にて承認を得る。 |
平成22年10月 |
東京都、お台場海浜公園にて第一回ECO-AQUA海の学校(イベント)を開催 |
平成23年2月24日 |
日本観賞魚振興事業協同組合定時総会にて役員改選。 三代目代表理事・理事長(会長)として吉田信行、副理事長 伊藤恵造、専務理事 老田宜史。 日本観賞魚振興会の休会に伴い、東京八重洲富士屋ホテルにて振興会役員OB等を交えて懇親会を開催。 |
平成23年3月 |
金魚・熱帯魚のぼり旗の製作・配布を決定。 「人々に癒しを与える観賞魚」に関するPR活動を開始。 |
平成24年 | やむなく飼えなくなった飼育魚の引きとり制度の告知ポスター2000枚、リーフレット1200枚を制作して啓発・啓蒙 |
平成24年4月 | 第29回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
平成24年9月 | 第4回エコアクア開催(横浜赤レンガ倉庫)を開催 |
平成25年 | 観賞魚飼育啓蒙のために、優秀金魚の写真を入れた「のぼり」や、熱帯魚の写真を入れた「のぼり」を制作した |
平成25年2月 | 金魚の品種認定追加…22品種から31品種に |
平成25年4月 | 第3回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
平成25年11月 | 2013アクアリウムフェアin赤坂サカス(港区・赤坂)を開催 |
平成26年4月 | 第31回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
平成27年4月 | 第32回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
平成28年4月 | 第33回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
平成28年9月 | アクアリウムフェアin二子玉川(東京)を開催 |
平成28年 | 観賞魚飼育・管理士認定者1,000名を突破 |
平成28年 | 水産資源保護法の一部改正…11疾病8種類であった対象疾病が24疾病21種類に |
2014 | 新役員選任…4代目代表理事・伊藤恵造 副理事長・老田宜史、同・神畑道子、同・五味直也 専務理事・河田家寿、同・吉田俊一 |
2014 | 第34回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
2014 | アクアリウムフェアin二子玉川(東京)を開催 |
2014 | 第35回日本観賞魚フェア(江戸川区タワーホール船堀)を開催 |
2015 | アクアリウムフェアin二子玉川開催 |
2016 | アクアリウムフェアin二子玉川開催 |
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2017 | アクアリウムフェアin二子玉川開催 |
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2018 | アクアリウムフェアin二子玉川開催 |
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2022年 8月 |
アクアリウムフェアin二子玉川(東京)開催 |
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2023年 2月 |
新役員選任…5代目代表理事・𠮷田俊一 副理事長・神畑道子、同・五味直也、同・谷中政之 専務理事・河田家寿、同・小川智也子 常任理事・長谷川賢太郎、同・石鍋昭 |
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